★建物の熱損失

住宅の断熱性が高いとは、つまりその建物の熱移動量が小さいということです。熱の移動には伝導、対流、放射の3種類があり、今回は住宅の熱移動において最も影響が大きい伝導について深掘りしてみたいと思います。

まず熱は高いところから低いところに移動します。冬の時期、暖かい空気が壁、天井、床を伝わって室外に移動してしまう熱損失が起こります。この熱損失の量はどのような要素によって決まるのでしょうか。仮に窓のない建物で考えた時に計算式は次のようになります。

面積×(熱伝導率÷厚み)×気温差

この式から熱損失に影響を与える要素は、
①建物外周の面積
②壁、床、天井にある断熱材の熱伝導率
③壁、床、天井にある断熱材の厚さ
④室内外の温度差

つまり住宅の熱損失を小さくするには、建物の形をシンプルでコンパクトに、高性能な断熱材を厚めに使用し、暖かい地域に住めば良いということになりますね。もちろん断熱材の施工精度は言わずもがなです。
それ以外にも窓は熱損失が最も大きい部位になるので、窓の割合をどれぐらいにするのかも重要になります。

住宅の熱損失は暖房による電気代にも大きく影響を与えることなので、この熱損失の視点を頭に入れながら家づくりをしていきたいものです。

熱損失には伝導以外にも換気や日射による影響もありますので、これについてはまた別の機会で解説したいと思います。

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