★基礎の性能チェックポイント

住宅の基礎は家を支える重要な土台です。ベタ基礎と布基礎のどちらがいいのかという議論もありますが、基礎の性能を決めるそれ以外の要素についてもチェックするポイントがあります。基礎の性能をチェックするポイントは

①コンクリートの設計基準強度
②鉄筋の太さと配筋の間隔
③基礎立ち上がりの厚さ
④人通口部分の補強

などがあります。

コンクリートの設計基準強度

コンクリートは引っ張る力に対しては弱いのですが、圧縮力には強いといった性質があります。設計基準強度とはコンクリートに荷重をかけて、どれぐらいの力に耐えられるのかという圧縮強度のことを表します。これは、1平方ミリメートルあたりどれくらいの圧力をかけて壊れないかを計り、ニュートン(N)で表示するものです。そしてこの数字を「N値」といいます。建築基準法では、18N(1N=約100g)以上の強度が必要と定められており、一般的に用いられるコンクリートの設計基準強度は18~24N/㎜2です。N値が大きくなればそれだけ強度が増し、計画供用期間が延びます。計画供用期間とはコンクリートの耐用年数で大規模修繕が不要な期間であり、18Nでは30年、24Nでは65年、30Nでは100年と言われています。

引用元:株式会社富士ピー・エス

鉄筋の太さと配筋の間隔

コンクリートの引っ張る力に弱い性質を補強する目的でコンクリートの内部に鉄筋を配置します。昔は鉄筋のないコンクリートで住宅の基礎を作っていたこともあったそうです。鉄筋の太さや間隔によってもコンクリートの強度は変化しますので、これをチェックすることは非常に重要です。確認の方法としては、担当者に直接聞いても良いですし、基礎の設計書などに記載されていればそれで確認しましょう。表記の方法としてはD13@200などと記載されていますので、これは太さ13mmの鉄筋を200mm間隔で配筋するという意味です。建築基準法では太さが12mm以上、配筋の間隔が30mm以下と定められています。当たり前のことですが、鉄筋が太くなればそれだけ基礎の強度が増すということですが、それに応じて住宅の値段も上がります。

ホームセンターでも鉄筋を販売していますが、太さによって値段が上がっていることがわかります。つまり値段の高い住宅にはそれなりの理由があると言うことかもしれません。

 

基礎立ち上がりの厚さ

基礎の立ち上がり部分の厚さも基礎の強度に影響を与える要素になります。現在、建築基準法で定められている基礎の立ち上がり部分の高さは地上から30cm以上、厚さは12cm以上と定められています。ただし立ち上がり部分の厚さが12㎝だと少し心もとないので、最低でも15㎝以上はほしいところです。

立ち上がり部分の厚さ以外にも基礎の強度を上げることができる要素としてハンチ補強があります。ハンチ補強とは基礎の角をコンクリートで斜めに補強したものです。立ち上がり部分の厚さと同時にハンチ補強が施工されるのかどうかも確認しましょう。

 引用元:株式会社石井工務店

人通口部分の補強

人通口とは床下点検の時などに人が通れるように作っておいた基礎立ち上がりの開口部のことです。これも基礎の強度に対しては、基礎の連続性の欠損によりマイナスの影響を与えます。そのためこの人通口の周囲を鉄筋などで補強する必要があります。補強されているのか、されているならばどのような補強方法で実施されているのかを確認しましょう。 

引用元:家づくりを応援する情報サイト

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